上階からボウリング球を落とした小学生から見える子育て。

まずはこちらの記事を読んでください。

この件の概要がわかります。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17HB5_X10C17A5CC1000/

 

 

【前置き】

この小学生がやった行為自体について、親御さんの責任について何かを言うつもりはありません。

世間の論評について何かを言うつもりもありません。

 

詳しい経緯については、これから聴取するとのことですから、その辺にも触れません。

 

ただ、本件を知ったときに感じたこと・思ったことがあるので、それを短くまとめて書きます。

 

 

 

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乳児期、やっとスプーンを持ち始めた頃。

子育てや保育の経験がある方は分かると思いますが、とにかくスプーンを落とします。故意の場合、そうでない場合、どちらもあります。

 

そうでない場合、スプーンを落とした失敗から学びます。

故意の場合、子どもは経験・実験から色んなことを学ぼうとしています。

 

子どもは興味・関心の意欲の塊です。

 

スプーンを落とす。

たったこれだけのことから、例えば、

 

・大人がどんな顔をするのか

・どんな音がするのか

・違うものを落としたらどうなるのか

 

こんなことを考えたり、知りたいと思っています。

それを知って、納得するまで繰り返します。

 

だから、スプーンを何度も落とします。

 

 

大人から見ればイタズラ、やってほしくないことかもしれません。

しかし、子どもの成長にとっては、とても重要なことです。

 

 

こういった経験ができなかった子どももいます。

スプーンを落とすたびに、大人から、

「落としたらダメ」「もうご飯あげないよ」

などと言われて、全く経験・実験ができなかった子ども。

 

きっと、その大人も悪気があってそうしているわけではありません。子どものためを想って言っていることだと思います。日々の忙しさやストレスなどもあるでしょう。

 

ただ、上であげたような子どもは、結果として見れば実験・経験ができませんでした。

すると、自らの判断で、自由に行動できるようになった時、きっと実験・経験をしたくなるのではないでしょうか。

 

 

失敗していい。

イタズラにもきっと意味がある。

 

 

そんな風に大人が余裕を持って、子どもに接することができたら、きっと良い環境になるんじゃないかな。

 

こんな風に感じました。

 

 

 

※冒頭でも述べたように、本記事は、該当の小学生の行為自体や親御さんの責任について意見を言うものではありません。あしからず。

 

 

 

てぃ先生